KINESIS Freestyle2レビュー
タグ: keyboardreview / 初版公開: 2014-07-20

このエントリーはKINESIS Freestyle2で書かれた。

KINESIS Freestyle2

KINESIS Freestyle2を購入し、昨日届いたのでさっそくレビューする。

価格

KINESIS Freestyle2 for PCの9インチ版の価格はエジクン技研からの通販で13,586円だった。 なおAmazon.co.jpでは本日時点でエジクンショップより15180円で販売されている。 なぜか少し高い。 なおAmazon.comでの価格は$89である。 いずれも国内の実売価格は少々割高に感じるが、輸入品であることを考慮すれば許容範囲といえる。

製品の位置づけ

エルゴノミクスキーボードの金字塔的メーカーであるKINESISのエントリーモデルだ。 キーボードの形状は、他のKINESISのキーボードと大きく異なっている。 冒頭の画像を見てわかるとおり、本キーボードはなんと通常のキーボードを左右に分割した形状をしている。 説明するまでも無いと思われるが、KINESISの販売する一般的なキーボードは、キーがおわん型に配置された独特なエルゴノミクス設計である。 一方、本キーボードは、一般的なキーボードの形状を維持しつつ、KINESISの哲学を実践した製品と言えるだろう。

ラインナップ

この製品のラインナップは少々複雑だ。 まずWindows版とMac版があり、それぞれ左右のケーブル長が異なる9インチ版と20インチ版がある。

  • KINESIS Freestyle2 for PC
    • 9インチ版
    • 20インチ版
  • KINESIS Freestyle2 for Mac
    • 9インチ版
    • 20インチ版

さらにオプションとして3種類のアクセサリが存在する。 注意点としてPalm SupportとV3は組み合わせて使用できない。 またVIP3のパームレストを外して使用することもできない。

  • Palm Support (パームレスト)
  • VIP3 (角度調整 + パームレスト)
  • V3 (角度調整のみ)

このモデルとオプションの選択肢が多いことが、KINESIS Freestyle2を使い始める上での、最初の障壁であると言っても良い。 私はKINESIS Freestyle2 for PCの9インチ版を単品で購入した。オプションは購入していない。

外観

最大の特徴はキーボードが左右に分割されていることだ。 左右のキーボードはケーブルで接続されている。 ケーブル長は9インチ版が約20センチ、20インチ版が約50センチである。 ケーブルは硬めなので、離して使う予定がなければ9インチ版の方が邪魔にならなくて良いだろう。 左右のキーボードは部品で固定することができる。

全体の印象としては大柄である。 特にこのキーボードは奥行きが結構ある。 原因は大きめのインジケータと左右のキーボードを接続する部品を取外しするラッチがあるためだ。 このスペースを省略できればもう少しコンパクトになったと思うのだが。

配色は黒のみ。真っ黒というわけではなく、わずかにグレーに近い色である。 高級感があるかと言われれば微妙なところ。 奇抜な形状なので安物には見えないだろうが…。

配列

KINESIS Freestyle2

画像はエジクン技研のサイトから引用。

全体の配列は、US配列をベースとしている。 アルファベットと数字・記号についてはUS配列そのままなので特に違和感なく使用できるだろう。 ただし、本キーボードはキーボードが左右に分割されており、また斜めにして使用することが前提になっているため、ブラインドタッチの乱れに対してシビアである。 記号や数字を含めてブラインドタッチが完璧でないと、ストレスを感じるかも知れない。

ESCキーとファンクションキーは上部に並んでおり、ESCとF1〜F7が左、F8〜F12が右に配置されている。 ESCがかなり左上に配置されており押しづらい。せめてバッククオートの上くらいににして欲しかった。 F7が左側にあるが、数字の7は右手人差し指でタイプするものなので、F7も右側にあるべきだという気がする。 私はF7を右手でタイプする癖があるため、この点は少々使いにくく感じた。

Print Screen、Delete Pause/Breakキーはキーボード上部に、Home、End、Page Up、Page Downはキーボード右側に詰め込まれている。

Deleteキーが大きすぎるように感じる。私はさほど使わないのだが…。 こいつを小さくして、ESCキー含めて上部キーをすべて右に1つずらした方が良い配列になるのではないだろうか。 Scroll LockはFn + Print Screen、InsertはFn + Pause/Breakで入力する。

右側に詰め込まれたキーは使用頻度を考慮してこの位置に配置されたものと思われる。 ただ手を動かさないとタイプできないのは変わらないし、ブラインドタッチも厳しいため、使いやすさは微妙なところだ。

矢印キーはEnterキー下部に配置されている。 この辺りは省スペースなキーボードの配列である。 一般的なフルキーボードでは矢印キー押下時に手を大きく動かす必要があるため、この位置に配置されているのは便利だ。

特徴的なのは左側に配置されたホットキーである。 ホットキーはWeb←、Web→、Webホーム、Undo、Cut、Del、Copy、Pasteの8種類。 あとFnキーとMenuキーの合計10個が左側に配置されている。

ホットキーはドライバなしで使用できる。 キーストロークを擬似的に発生させているものと思われる。 それぞれ以下であろうか。

  • Web← – Alt + ←
  • Web→ – Alt + →
  • Webホーム – Alt + Home
  • Undo – Ctlr + Z
  • Cut – Ctrl + X
  • Del – Ctrl + D
  • Copy – Ctrl + C
  • Paste – Ctrl + Y

KINESISのキーボードはマクロを設定できる機能があるのが一般的のため、Freestyle2がこのような限定的なホットキーのサポートに留まっているのは残念である。

キータッチ

奇抜な形状に気を取られがちだが、しっかりとキータッチも考えられている。

キーはラバードームのメンブレンである。 KINESISの他のキーボードはメカニカルスイッチを採用しているので、この点は注意。

KINESISが公開しているスペックによると、ピーク荷重は44グラム、活性化荷重は35グラムである。 スペックからわかるとおり、メンブレンとしては軽いキータッチで、軽快なタイプ感と言える。 擬音で表現するとスコスコと気持良くタイプできる感じだ。

感想としては、非常に私の好みに合ったタイプ感だと付け加えておく。 余談だが、私は結構メンブレンのキータッチが好きなのである。 メカニカルや静電容量のスイッチだけがもてはやされる風潮には異議を唱えたい。

まとめ

以上、KINESIS Freestyle2を簡単にレビューした。

まあいろいろ書いてはみたものの、見事なキワモノ変態キーボードである。 作りはしっかりとしており、変わったキーボードが欲しい人には自信を持ってオススメできる。 RealforceやHHKBのような普通のキーボードに飽きた人が、形状の奇抜さに惹かれて購入することが多そうだ。